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Ge3

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礎は固い物質の代表格であるセラミック(陶器)とゲル状物質とのハイブリッド構造のインシュレータです。陶器は振動伝達の早さと、強度、コストから厳選しています。ゲルは分子構造の複雑さと音色がニュートラルなモノを厳選しています。
全反射を上手く利用し、一端捕らえた振動は逃がさず、反射と吸収を繰り返すことにより、振動を効率よく減衰させ遮断します。このように物質と物質との境界面で起こる現象を利用して振動を遮断している為、インシュレータとしての性能が高く且つ音への影響が少ないことは礎の大きな特徴です。

 オーディオ雑誌で紹介記事を見て「なんじゃこら」と思ったことを覚えてますが、まさか自分がそれを試すときが来るとは(笑)。
 だってこの形だもん! 怪しいもん!
 それでもこれをお借りしたのは、機器を直接支えるタイプのインシュレーターだったからです。以前から興味あったんですよね。

 使ってみたかったのは我が家のBDレコーダー(パナソニック ディーガ DMR-BWT2100)
 今までいくつかのアクセサリー類を試してきたのですけど(高価なものはないです)、変化が出やすい機器とそうでないものがあることが経験上わかってきました。
 変化がわかりやすいのはスピーカー、アンプ(AVアンプ含む)で、PCやTV、レコーダーはほとんど効果がわかんないのです、私のダメダメな目と耳では。
 特に手強いレコーダーには、今までオヤイデの電源ケーブルやサンシャインの制振シート、複数のインシュレーターを試しても「変わってるのか、これ?」という有様。厳密にはなにかしら変わってたんでしょうが、私ははっきり効果が実感できないものは「気のせいだろ」と考える人です。

 そんなわけなので今回も期待よりも不安が大きかったのです。どうせまた期待外れだろ、と。
 まずはよく見たり聴いたりした某アニメのOPを数回再生したのち、今まで気休めで使っていたスパイク&スパイク受けをずらして、礎を設置。同じOPを再生したら……思わず笑っちゃいました。確かに変わってるんだもん。
 本当に変わるんだ、インシュレーターで……と、感動というか、呆れました。なんで変化するんだろうと。スピーカーならわかるんですけどねえ。

礎レコーダーの底に張り付けたスパイクを避けてるため、微妙にセンターからずれた位置に設置された礎

 ちなみにどんな変化か、というと……他のアクセサリー類とはちょっと違う印象。テレ・サテンのときにも書きましたが、ここのブランドに共通の方向性の気がします。
 解像度は上がるし、音がちょっと前に出てくる感じだけど、元の情報をより純度を上げたって印象。部分的にどうこうではなく、総合的に変化したような音でした。

 なお、残念ながら私の目では映像の変化は特にわからず。悪くはなってないはず。
 私だけなのかもしれませんが、映像の変化って音に比べてわかりにくい気がするんです。なにやっても。電源ケーブル交換したときくらいかなぁ、「変わった!」って感じたの。それでも極端な感じじゃなかったし。

 Ge3さんからはいくつかまとめてお借りしてますが、多分、この「礎」は返却後に購入すると思います。
 スピーカーにも使えるのかなぁ。でもそうするともう一組必要なのか。あとで片側だけでも試してみよう。